看護研究はとても難しく、看護師の悩みの1つでもあります。

スムーズに看護研究を進めるためにはなるべく、自身にとって身近で興味や関心の持てるテーマを選ぶことが大切です。あまり関心の無いテーマを選んでしまうと、後の研究の進みが悪くなってしまうからです。

また身近な業務の中からや、受け持ちの患者のことをテーマに選んでみるのも良いでしょう。過去の看護研究を参考にしてみるのもよいです。同じテーマを選んではいけませんが、同じテーマでもその内容について掘り下げて考えてみることや他の分析を試してみることも良いかもしれません。

今までに看護研究で発表されたことのあるテーマは「癌患者に対する精神的なケア」「高齢者の自尊心に配慮した介護業務」「糖尿病患者の意識改革の方法」「家族と行う退院指導」「退院後の生活への不安に対する医療の介入」「患者のQOLに焦点をあてた看護」など様々です。

どれも難しいテーマですが、患者のことを研究テーマにする際は入院中の患者を参考にする場合が多いです。
そのため、研究に没頭するあまり、対象の患者に対して負担をかけてはいけません。研究対象にするにあたって、患者自身のプライバシーには十分に配慮する必要があります。

看護研究の取り組みは看護サービスや医療の向上に繋がるので患者にとっては良いことが多く医師や看護師、病院に対しての満足度アップに繋がります。そして、看護師一人一人が熱意を持って取り組むことで、医療の進歩にも役立つ看護研究の分析結果が出る可能性もあります。

また看護師自身にとっても自身の看護について見直す良い機会ともなります。
ただやらされていると思うのではなくきちんと目的意識を持って取り組むことが、とても重要です。